村上“PONTA”秀一

村上“PONTA”秀一

PONTA SESSION ! /KENJI OMURA BAND

最高に派手でカッコいいドラマーに捧ぐ。

多くのアーティストをあざやかに照らし、自らも暖かく輝いていた太陽の如きドラマー。
このセッションのダイナミクスのあまりの幅広さに、
PONTAが解放されながら没入していることを感じることだろう。
気の置けないメンバー達と共に奏でる喜びが溢れている。
PONTAが残してくれた音源に接していれば、
いつでもこれからもPONTAは一緒にいてくれる。

ALBUM

アルバム概要

PONTA SESSION !/KENJI OMURA BAND
ポンタ・セッション !/大村憲司バンド

1989年12月27~30日、神戸のチキンジョージにおいて行われた”PONTA SESSION 4DAYS ! “ライヴ。 後半2日間(12月29~30日)の大村憲司バンド名義のライヴ・パフォーマンスより、1日目の未発表音源4曲、2日目より4曲、全8曲に最新マスタリングを施しUHQCD化! 2日目の4曲は、既発表の『大村憲司バンド(ポンタ・セッション・4デイズ!)~ベスト・ライヴ・トラックスⅣ』よりセレクション。


UHQCD仕様(高音質CD:すべてのCDプレーヤーでお楽しみいただけます)
https://hqcd.jp/about/

・品番:STPR030
・価格:¥2,750(本体:¥2,500)
・発売日:2022年3月9日
・発売:ステップス・レコーズ
・販売:ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション

<販売>
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パーソネル
〈KENJI OMURA BAND〉
大村憲司(G・Vo)/村上"PONTA"秀一(Ds)/
高水健司(B)/続木 徹(Key)/重実 徹(Key)


収録曲

1. Mercy Mercy Mercy  10:40  曲:JOSEF ZAWINUL
 キャノンボール・アダレイの同名のライヴ盤で発表された。
 当時バンドに在籍していたジョー・ザヴィヌルの作品

2. Blues Session  7:50

3. Knock on Wood  7:20  曲:STEVE CROPPER/EDDIE FLOYD
 このタイトルは、「いつまでも運が続きますように」というおまじないの言葉。
 初期スタックス・レコードの代表曲でもあり、エディ・フロイドの代表作。

4. Leaving Home  5:16  曲:大村憲司
 故郷である神戸を思って、作曲された大村憲司のオリジナル曲。
 スタジオ・レコーディングの音源は無く、ライヴ・テイクのみが、
 氏の「ベスト・ライヴ・トラックス・シリーズ」において数テイク発表されている。

以上M1~M4は未発表音源
1989年12月29日 神戸チキンジョージにおけるライヴ録音

5. When a Man Loves a Woman  12:33  曲:CALVIN LEWIS/ANDREW WRIGHT
 (男が女を愛する時)
 歌メロディをブルージーにギターで聴かせるのは大村憲司の大きな魅力。
 氏が好んでカヴァーしたR&Bのスタンダード。
 ’66年、パーシー・スレッジのデビュー曲であり、ビルボード1位獲得。

6. Spring Is Nearly Here  8:21  曲:BRIAN BENNET/BRUCE WELCH
 (春がいっぱい)
 シャドウズの代表曲であり、日本では’67年にリリースされた。
 大村憲司の3rdアルバムのタイトルでもあり、そこでもカヴァーされている。
 その後リアレンジされ、ケンジ・ポンタのライヴではしばしば演奏された。

7. 突然の贈りもの  7:15  曲:大貫妙子
 村上“PONTA”秀一、大村憲司とは縁のある大貫妙子の代表曲の一つである。
 大村憲司が好んで取り上げ、切ないメロディをギターで歌いあげた。
 氏が亡くなった後もPONTAが進んで取り上げたこともあった。

8. Everyday I Have the Blues 5:13 詞曲:PETER CHATMAN/SLIM MEMPHIS
 ブルースの大スタンダード。
 B.B.キングのステージ・オープニングでも有名だが、多くのアーティストに歌われている。
 オリジナルは、’40年代後半のメンフィス・スリムによる「Nobody Loves Me」。
 後にローウェル・フルソンがこのタイトルでカヴァーし、大ヒット。

以上M5~M8 1989年12月30日 神戸チキンジョージにおけるライヴ録音『大村憲司バンド(ポンタ・セッション・4デイズ!)~ベスト・ライヴ・トラックスⅣ』より再収録。

編曲は、全8曲とも大村憲司バンドによる。

PROFILE

プロフィール

オフィシャル・ウェブ・サイト
https://www.ponta.club/profile.html

COMMENTARY

解説

解説:村田誠二

 ここでのポンタさんのプレイを改めて聴くと、繁忙を極めたこの年はこのライヴのためだったかのような、エネルギーや躍動感、そして解放感に満ちていることに嬉しくなった。
本作に収録されてはいないが、30日のMCでは『神戸が生んだ素晴らしいギタリストーーー、俺も演らせてもらえるのがホント光栄だと思ってるんだから。これ聴けんの、お前らもっとギャラ払えよ、コラ! 最近ヨイショの村上と呼ばれてます(笑)』
と、いつものように本音の中に照れ隠しを混ぜつつも、神戸の地で旧友と共に奏でる喜びが溢れ出てしまっていた。

 当日の機材はおそらくパールのPX(ファイバー・シェル)で、古くからのポンタファンならよくご存知の映像作品『ドラミング・スピリッツ』(90年)で使用しているキットと同じと思われる。その左手側にはシモンズのパッドもセットしているので、曲中の要所で飛び道具的なエレクトロニック・サウンドが聴こえる。この日のポンタさんの出で立ちにも触れておくと、髪形は両サイドを刈り上げてオールバックに黒のベレー帽、黒シャツにオレンジのジャケットを羽織り、白のパンツというセットアップ。ステージ上は、向かって左から続木→ポンタ(奥)→憲司→高水→重実という配置。そんなヴィジュアル・イメージができたら、さっそく本作CDをプレイヤーへ。

 1曲目からダイナミクスのあまりの幅広さに、ポンタさんがこのセッションに、解放されながら没入していることを感じて止まない。周囲の歌(メロディ)を聴きながら、本当に自由に歌い上げつつ、バーナード・パーディのキメ台詞をたまに挟んだり、アル・ジャクソンのフレーズにポンタさん的な口数を足してみたり、本当に楽しんでいる。そしてメンバーそれぞれの歌(メロディ)を実によく聴いているということが、次のメロディにいくまでシンバルを打たないことでもわかると思う。
そうやって、ポンタさんは音で、メンバーと音楽への愛を感じさせてくれる。

 そしてポンタさんが残したこういう音源に接しているとき、ポンタさんは、いつも、これからも一緒にいてくれる。

村田誠二(『俺が叩いた。』シリーズ執筆者)

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