芳野藤丸

Fujimaru Yoshino

Lonely Man In A Bad City/Fujimaru Yoshino

"ギターを弾く楽しみをとことん味わって作ったアルバム。
インスト・ナンバーも初めて収録した"
by 芳野藤丸(2022.April)

今年、プロ・デビュー50周年を迎えたギタリスト芳野藤丸。
多くのアーティストを輝かせ、クライアントを満足させてきた
ヴァーチュオーゾであり、優秀なプロデューサー。
その芳野藤丸が自身のアーティスト活動として残したソロ・アルバムは名盤揃いである。
中でも入手困難な3rdソロ・アルバムを最新マスタリングおよびUHQCD仕様で復刻リリース!

ALBUM

アルバム概要

Lonely Man In A Bad City/Fujimaru Yoshino

オリジナル・リリースは、2007年8月。
収録曲全てを芳野藤丸自身が作曲・プロデュースし、
ゲスト・ミュージシャンにキーボード・プレイヤー小島良喜を
迎え制作された3作目のソロ・アルバム。


・品番:STPR032
・価格:¥2,750(本体:¥2,500)
・発売日:2022年6月22日
・発売:ステップス・レコーズ
・販売:タワーレコード

UHQCD仕様(高音質CD:すべてのCDプレーヤーでお楽しみいただけます)
https://hqcd.jp/about/

<販売> TOWER RECORDS ONLINE 


収録曲
“Lonely Man In A Bad City”  作曲/編曲は全て芳野藤丸
*はインストゥルメンタル楽曲

1. Fujimaru Blues* Key:小島良喜
2. Don‘t Forget Maria*
3. Morning Rain*
4. Girl’s In Love With Me (Vocal) 作詞:ジェフ・キーリン
5. Missing You*
6. Summer Song*
7. Lonely Man In A Bad City* Key:小島良喜
8. One On One (Vocal) 作詞:ケーシー・ランキン
9. Hot & Cool* Key:小島良喜
10. Lonely Guy* Key:小島良喜
11. One On One [Old ver.] (Vocal) 作詞:ケーシー・ランキン
12. On The Way*
=Bonus Track=
13. SHE’S LIKE FALLING RAIN (Vocal) 作詞:安藤芳彦
   AB’S Live 2005年より

PROFILE & BIOGRAPHY

プロフィール&バイオグラフィー

プロフィール

 1951年生まれ。函館出身。函館ラサール学園卒業後、10カ月間アメリカを放浪。
帰国後、大学に入学と同時にバンド活動を開始し、注目を集める。
72年、つのだ☆ひろ率いるスペース・バンドのギタリストとしてプロ・デビュー。
78年に結成したワン・ライン・バンドが発展する形で79年にはSHOGUNを結成し、テレビ・ドラマの主題歌も手がけた。
また、西城秀樹のバック・バンドを務める他、スタジオ・ミュージシャンとしても数々の歌謡曲やニュー・ミュージックのレコーディングに携わり、洋楽ファンも注目するギター・サウンドで当時の歌謡界に風穴を開けた。82年よりソロ・アルバムも発表。1982年にはAB’Sを結成し、7枚のフル・アルバムを発表して現在も活動を継続中。
特徴は、スタジオ・ミュージシャンの経験を活かしたフレシキブルなプレイ。また、歌えるギタリストとして自らフロントに立つことができるのも強みの一つ。アダルトかつアーバンなアレンジ、そしてそこに乗っかるハイセンスなギター・サウンドは日本の音楽シーンの中でも群を抜いている。デビュー50周年を迎えた現在、ソロ活動、SHOGUN、AB’S、その他様々なユニットで活躍中。

バイオグラフィー

 芳野藤丸は、レコーディングやライヴのサポート、楽曲提供やアレンジまで、多くのアーティストに力を貸し、その信頼は絶大である。
故・西城秀樹氏を支えた「藤丸バンド」の活躍は有名。
自身もアーティストとして積極的に活動し、そこではダンディーなヴォーカリストとしての姿も見せる。
それは、スタジオ・ミュージシャン仲間と結成した「ONE LINE BAND(ワン・ライン・バンド)」、「SHOGUN(ショーグン)」。初めてのソロ・アルバム『YOSHINO FUJIMAL』のレコーディング・メンバーで結成された「AB’S(エイビーズ)」。
SHOGUN名義では、テレビ・ドラマ「俺たちは天使だ!」、「探偵物語」(共に日本テレビ系列)のテーマソングを手掛け、大ヒット曲を送り出す。『男達のメロディー』、『バッド・シティ』、『ロンリー・マン』は、今も心が躍るマスターピースだ。
アーティストが優れたアルバムを生み出すために、力を貸すスタジオ・ミュージシャンたちが、個々のアーティスト、またはグループとして国内外で脚光を浴びていた時代の中で、とりわけ輝いていたスーパー・アーティストなのである。

COMMENTARY

アルバム解説

“Lonely Man In A Bad City”
解説:近藤正義(音楽ライター:Free Ride Edition/本タイトル企画監修者)

 今年デビュー50周年を迎え、ますます精力的な活動を展開している芳野藤丸。
9月にはニュー・アルバムが発売される他、SHOGUN、AB’Sなどの旧作も次々にリイシューされ、それに伴うコンサートも頻繁に行なっている。そして、その流れの一環として2007年に発表されながら今や激レア・アイテムとなっていた3枚目のソロ・アルバムがここに復刻された。
 全ての楽器演奏、作曲、録音、ミキシング、プロデュースは芳野藤丸。しかも4曲では盟友、小島良喜(key)が参加し、楽曲にさらなる躍動感を与えている。小島は『AB’S 4』のメンバーでもあり、芳野藤丸との息もピッタリだ。

 さて、芳野藤丸といえば歌モノのバックにおける達人、というイメージが一般的である。歌謡曲のバックでは曲を輝かせ、ヴォーカルを引き立てる、そんな職人的ギターを多くの楽曲に提供してきた。また、自身のバンドであるSHOGUNやAB’Sでは綿密に構築されたクールな世界を演出してきた。それが芳野藤丸特有の味であることも事実であるが、もっと彼が弾きまくるのを聴きたい、と思うファンも多いはず。そんなファンの方々への朗報がこのアルバムだ。

 このアルバム以前のソロ作品2枚ではAB’Sの一部である芳野藤丸をさらにダンディーにクローズアップしたような究極のシティ・ポップを聴かせてくれたのだが、本作は基本的にAORタイプのフュージョン・インストである。どの曲も最初から最後まで、芳野藤丸のギターを大フューチャーしているのが最大の特徴。ギター・ファンは芳野藤丸のこんなアルバムを待っていたのではないだろうか。また、12曲中3曲(その内、2曲は同一曲のバージョン違い)で聴けるヴォーカル曲が、アルバムの流れの中でとても良いアクセントになっている。その2曲とは「Girl’s In Love With Me」と「One On One」のセルフ・リメイク。これがまた最高の出来栄えとなっており芳野藤丸のヴォーカル・ファンにも強力にアピールすることは間違いない。
 今回のリイシューにあたっては最新のマスタリングを施し、より深みと拡がりのあるハイファイ・サウンドが楽しめる。また、ボーナス・トラックにはAB’Sの2005年のライヴより、芳野藤丸自身の曲で彼がリード・ヴォーカルもとる「SHE’S LIKE FALLING RAIN」を収録。
 このアルバムは芳野藤丸の定番であるシャープなリズム・カッティングやオブリガードはもちろん、メロディを抜群に美味く歌わせる名人芸、そしてファンがもっと聴きたかったにちがいない弾きまくりのギター・ソロ、そんな芳野藤丸のギターの魅力をたっぷり堪能できる1枚だ。
これから夏に向けての爽やかな季節にもピッタリ!

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